2010-03

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3月に読んだもの

ずっと宮部みゆきのターン!

楽園 上 (文春文庫)楽園 上 (文春文庫)
(2010/02/10)
宮部 みゆき

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楽園 下 (文春文庫)楽園 下 (文春文庫)
(2010/02/10)
宮部 みゆき

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9年前のある事件を境に、ルポライターの一線から身を引き
フリーペーパーの仕事を続けていた前畑滋子。
そんな彼女の元を尋ねて来た一人の女性。
彼女の依頼は、

「交通事故で亡くした息子に、超能力があったか否か調査して欲しい」

彼女の息子が遺したスケッチブックには
16年前の少女殺人事件の光景、そして
滋子自身の人生を変えた、あの9年前の事件の光景が
描かれていた―

「9年前の事件について、やけに触れてはいるものの
 具体的に描かれていないのは何故だろう」と思ってたら
これ『模倣犯』のスピンオフですね!?(気付くの遅い)
いえ、『模倣犯』の方は未読なんですが。先に読んじゃった……。

相変わらず、庶民の心理と、悪意と、
そこから生まれる謎を扱って
最後まで読者を離さない宮部節でした。
テーマがテーマなので、全体の重たさはありますが
依頼人の萩谷さんや滋子の旦那さん他、協力者の善良さに
かなり救われるところがあります。
事件の真相は痛ましくあるものの、
ラストに差す光があたたかです。

『楽園』というタイトルには、考えさせられます。
原罪によってあらかじめ楽園を奪われた人々が
それでも掴もうとする、それぞれの『楽園』。
そしていつか支払うべき、その代償。


ぼんくら(上) (講談社文庫)ぼんくら(上) (講談社文庫)
(2004/04/15)
宮部 みゆき

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ぼんくら(下) (講談社文庫)ぼんくら(下) (講談社文庫)
(2004/04/15)
宮部 みゆき

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こちらはまた、江戸に戻ります。
場所は江戸・深川の鉄瓶長屋。
八百屋の太助の殺しを皮切りに、長屋で次々と起こる事件。
一つの舞台で起こる事件を集めた短編集かと
最初のうちは思ったのですが、
実は上下巻に渡る大長編で
無駄なエピソードは一つもありません。
全部伏線です。

前役の差配の失踪。
新しくあてがわれた、不相応に若い差配の佐吉。
次々と消えて行く店子達。
鉄瓶長屋に何が起こっているのか……

ぼんくら同心・井筒平四郎が
甥の超美少年で計測マニア、切れ者の弓之助と共に
事件の真相へ迫ります。

前述の通り、最初は短編集かと思ったわけで
「まあこんなものか~」という印象でしたが
上巻途中からがどんどん面白くなってきます。
登場人物のキャラの立ち方も、素晴らしい。
お元気おばさんの、煮染屋のお徳さんも
いまいち掴めない風ではあるけれど、大きな悩みを抱えている差配の佐吉も
女郎上がりの、憎めないおくめさんも良いですが
人の話を丸々覚えてしまうという特技を持つ
人間レコーダー三太郎少年(おでこが広いので『おでこ』と呼ばれている)が
いかしてます……。可愛いなあ。
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マッシュルームが日本一の国で、だらだら生存中。

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